ヘアアイロンで髪の毛は傷むのか

美容

ヘアアイロンを使ってみたいけど、高温のプレートで髪の毛を挟むのは怖い、髪の毛を傷めそうだから使わない、というあなた!もったいないです。

髪の毛が高い熱によりダメージを受けるのは確かです。

でも、ヘアアイロンの温度を正しく設定して使えば、髪の毛の痛みを最小限に抑えて理想のストレートヘアを手に入れることができるんですよ。

この記事では、髪を傷めない正しいヘアアイロンの使い方を具体的に解説します。

ヘアアイロンで髪は痛むの?

ヘアアイロンは、髪の毛に直接高温のプレートをあてる行為です。

ヘアアイロンで髪の毛がダメージを受けるのは事実です。ヘアアイロンによる髪ダメージを完全になくすことはできません。

でも、ヘアアイロンを正しく使用すれば、髪へのダメージを最小限に抑えて、さらさらストレートヘアを手に入れることが可能です。

さわ
さわ

私も昔、ヘアアイロンで髪の毛がチリチリになってしまったことがあります。というのも、200℃という高温のプレートを髪の毛に当て続けたからです(汗)

ヘアアイロンを使う上で一番重要なのは「温度」です

ヘアアイロンを使う際は温度調整機能を有効に活用しましょう。

ヘアアイロンを使う際、自分の髪質やコンディションに合った「温度」を選ぶことで、ダメージを防ぐことが出来ます。

温度を制する者がヘアアイロンを制する!です。

熱によって髪の毛が傷む仕組みを知ろう

ここで熱によって髪の毛が傷む仕組みについて、少しだけ解説します。

これを知れば、熱によるダメージを避けてヘアアイロンを使うことができるようになります。

タンパク質の熱変性について

髪の毛の大部分(80~85%)はケラチンというタンパク質でできています。

髪の毛に高温の熱を加えすぎると内部のタンパク質は固まってしまいます。

生卵を熱湯に入れてゆで卵を作ったり、高温のフライパンで焼いて目玉焼きを作る。

毛髪内部のタンパク質が固まる仕組みは、卵が熱で固まる仕組みと全く同じです。

そして一度固まってしまったタンパク質はもとには戻りません。

これを「タンパク変性」と呼び、毛髪内部に空洞が増加していきます。

この空洞が毛髪内部のあちこちに発生すると、シャンプーの際などに髪の毛の成分(タンパク質や水分や脂質)が流れ出やすくなります。

成分が流れ出てスカスカになってしまった髪の毛は大変もろく、途中で切れたり(切れ毛)、毛先が割ける(枝毛)原因となります。

タンパク変性は何度から起こるの?

先ほどお話しした毛髪の「タンパク変性」。これは、髪の毛が乾いている状態だと約130度から、濡れている髪だと約60度から変性が起こり始めます。

乾いている髪と濡れている髪で、タンパク変性が起こり始める温度が違うのはなぜなの?

髪の毛の表面を覆っているキューティクルはうろこ状になっていて、濡れていると開き、乾いているときには閉じています。

キューティクルは閉じることで、髪内部の水分・栄養分を守ります。

逆にキューティクルが開くと、髪を保護する働きが弱まり、髪内部の成分が出ていってしまいます。

髪の毛が濡れている状態というのは、髪の毛にとってはキューティクルというガードを外された状態=無防備状態に近いので、熱にも摩擦にも弱いのです。

濡れた髪にヘアアイロンはNGです。

ドライヤーでしっかりと乾かしてからヘアアイロンを使いましょう。

ヘアアイロンの適切な温度を知ろう

髪の毛を守りながらきれいなストレートヘアを実現するためには、タンパク質の熱変性を考慮してヘアアイロンの温度を設定する必要があります。

自分の合ったヘアアイロンの温度を知ることによって、「ヘアアイロン使って大失敗!泣」という事態を避けることができます。

低温なら低温なほど良い?

髪の毛のタンパク変性を極力避けるために、ヘアアイロンを使う時はできるだけ低温に設定すればいいの?

さわ
さわ

答えは「ノー」です。

極端に低い温度でヘアアイロンを当てたとしてもストレートの癖付けは難しいです。結果、何度も何度もアイロンを当ててしまい、その摩擦によりかえって髪ダメージを引き起こすことになるのです。

また、ヘアアイロンで髪をはさむと、アイロンの発熱部分(プレート部分)は髪の毛に熱を奪われて、50℃程温度が下がります。つまり、120℃に設定したヘアアイロンは、髪の毛に当てた瞬間70℃に下がっているのです。

つまり、

「タンパク変性」と「髪にあたることでプレートの温度が下がること」を考慮して、ギリギリの温度を責める!

これがベストなのです!

自分に合うオススメ温度は?

「タンパク変性を防ぐギリギリの温度」は、人それぞれ違います。生まれ持っての髪質や、現在の髪の状態はそれぞれ異なるからです。

ここでは髪質・髪のコンディションごとにおすすめの設定温度をご紹介します。

  • 硬い髪・太い髪・バージン毛 ⇨ 約180度がおすすめ
  • 柔らかい髪・細い髪・ダメージが目立つ髪 ⇨ 約150度がおすすめ

  ※バージン毛(パーマやカラーをかけたことがない髪)

熱変性と、髪にあたることでプレートの温度が下がることを考慮してのおすすめ温度です

ただし慣れないうちは手早くヘアアイロンを動かすことができず、思いがけず長い時間プレートを髪の毛に当ててしまう可能性もありますので、まずは上記より低めの温度設定にして使うことを推奨します。

じつは数年前まで、温度調整ができるヘアアイロンはとても高価でした。私が持っていた安価なヘアアイロンは200度の高温一択という、今から思うと恐ろしいものでした。

さわ
さわ

もちろん熱変性を起こして前髪がチリチリばさばさになり、毎朝鏡を見るのが辛いという時期がありました( ノД`)

でも今は、3,000円を切る安価なものでも120~230℃の細かい温度設定が可能です。しかもマイナスイオン機能付きで、髪内部の水分を守ってくれる機能もバッチリついています。

ヘアアイロンを使いたいけど髪が傷むのが怖い、と思っている方も、心配せずに使っていただきたいと思います。(もちろん、自分に合った適切な温度を守って使ってくださいね。)

温度以外で気を付けたいこと

ここまで、ヘアアイロンの熱による髪ダメージについて解説しました。

ここからは熱(温度)以外に気を付けたいことを紹介します。

これを気を付ければ、ヘアアイロンを使うのはもう怖くなくなります!

縮毛矯正後にヘアアイロンを使ってもいいの?

美容室で縮毛矯正をかけて理想のサラサラストレートヘアが手に入ったけれど…

ちょっとニュアンスを変えたり、前髪だけ癖付けしたい、なんてこともありますよね。

縮毛矯正をかけた翌日にヘアアイロンを使っても大丈夫??

答えは「大丈夫!」です。

ただし、前述の「タンパク変性」を防ぐためにも、150℃くらいの低温に設定して手早くセットすることを心掛けてくださいね。

ちなみに私は、担当美容師さんからはヘアアイロンを使うのは一週間ほどあけてください、と言われました。私はもともと細毛で、しかも縮毛矯正とカラーを繰り返しているため、ダメージを受けやすい髪だからだそうです。

ダメージが心配な方は、縮毛矯正を担当してくれた美容師さんに、翌日からヘアアイロンを使っても大丈夫かどうか聞いてみるといいでしょう。

ヘアアイロンを使う前には何かつけたほうがいいの?

髪の毛へのダメージを考えて、ヘアアイロンを使う前に洗い流さないトリートメントなどをつけている方も多いと思います。私もそうでした。でも実はこれ間違いなんです!

洗い流さないトリートメントを付けてしっとりさせた髪にヘアアイロンをあてる行為は、キューティクルが開いた状態(ノーガードの髪の毛)に焼き印を押すようなもの。怖いです!

洗い流さないトリートメントやヘアオイルは、ヘアアイロンを使った後に使用しましょう。

ヘアアイロンを使う前に何かつけたい場合は、ヘアミストなどで髪を湿らせて、寝ぐせなどをブラシで通して直して、ドライヤーで乾かしてからアイロンを使用するのがいいでしょう。

濡れた髪にヘアアイロンをあてない、ということが大切です。

ヘアアイロンを使うときにはヤケドに注意!

ヘアアイロンを使う上で、髪の毛へのダメージを軽減する方法をお伝えしてきましたが、実はあなた自身のヤケドにも注意が必要です。

高温のプレートを扱っていますので、手元が少し狂っただけで体の一部に当たってヤケドをしてしまいます。

ヤケドで多い箇所は、顔(おでこや頬)・首回り・手首などです。

ヤケドを防ぐためにできる対策としては、

  • おでこや首をヘアバンドやバンダナで巻いて守る
  • 朝ではなく、お休みの日など時間のある時にゆっくりヘアアイロンを使う練習をする

などがあります。お試しください。

使用中以外にも注意を忘れない

ヘアアイロンは高温製品なので、使用中以外でも注意が必要です。

  • 温め中、冷まし中に歩いてコードに引っかからないようにする
  • お子さんや高齢者の方が一緒にお住まいの方は、ヘアアイロンは手の届かない場所に置く

私の場合、使用後の冷まし中に子供がヘアアイロンを踏んでしまって、足の裏をヤケドさせてしまったことがあります。

ヘアセットが終わった後でもしばらくは高温が続いているのに、ヘアアイロンを床に放置したことをすごく後悔しました。ヘアアイロンは自分以外の人にもヤケドを負わせてしまうことがあるので気を付けましょう。

まとめ

今回は、髪の毛が熱で傷む仕組みと、それを防ぐための適切な温度設定について解説しました。

ヘアアイロンは、正しく使用すれば極端に髪にダメージを与えるものではありません。

自分の髪質やコンディションに合わせて、適切な温度で手早くセットすることを心掛けましょう。

短時間でセットするため、それからヤケドを防ぐためにも、お休みの日など時間のある時にヘアアイロンの使い方を練習しておくことをお勧めします。

自分の髪に合った正しい温度でヘアアイロンを使って、サラサラストレートヘアを手に入れましょう。

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この記事を書いた人

専業主婦歴10年
家族のため毎日炊事洗濯を担当しております。
そんな私が獲得したライフハック(生活の知恵)を皆さんに分かりやすくご紹介します。

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